MICHAEL SCHENKER FESTは、マイケル・シェンカーが過去のMSG歴代ヴォーカリストと再共演するために2016年頃から本格化させた、ライヴ性の強いオールスター・プロジェクトです。単なる懐古ツアーに留まらず、『RESURRECTION』(2018年)と『REVELATION』(2019年)という新作を成立させ、日本では2016年の東京公演映像を起点に大きな注目を集めました。評価の軸は、歴代歌手の個性を一つのステージで味わえる豪華さと、シェンカーの叙情的なギターを現代的な制作環境で再提示した点にあります。
PERIOD CONTEXT当時の文脈
このプロジェクトの背景には、ゲイリー・バーデン、グラハム・ボネット、ロビン・マッコーリー、ドゥギー・ホワイトら、MSGの異なる時代を担った歌い手を同じ場に集める発想があります。2016年の日本公演はその象徴的な出来事として扱われ、そこからライヴ盤・映像だけでなく、スタジオで新曲を作る段階へ進みました。 『RESURRECTION』は全曲オリジナルの新曲で構成され、過去曲の再演だけではない「現在のバンド」としての体裁を示しました。日本の専門誌では、シェンカーの70年代UFO期からMSGへ続く功績を踏まえたうえで、複数ヴォーカルによる華やかさと、彼の旋律的なソロを作品の中心として紹介しています。2018年の来日はアルバムを伴う大規模な再登場となり、読者人気投票や年間企画でも、シェンカー本人と来日公演の存在感が確認できます。 続く『REVELATION』では、同じ方式を繰り返すだけでなく、各シンガーの声を活かしながらバンドとしてのまとまりを強めた、という評価が目立ちます。したがってMICHAEL SCHENKER FESTは、過去のMSG人脈を保存する企画というより、ハードロック黄金期の歌唱スタイルとシェンカーのギターを、複数世代の聴き手へ再接続したプロジェクトと見るのが適切です。なお2021年時点では、50周年企画を機に名義や参加歌手を再編する方向も語られており、固定メンバーの「バンド」というより、シェンカーを核にした祝祭的な編成という性格が明確になりました。
LISTEN NEXT次に聴くなら
EVIDENCE根拠メタ情報
- BURRN! 2018年11月号・2018年の来日公演と日本での注目度
- BURRN! 2018年3月号・『RESURRECTION』の作品情報と紹介
- BURRN! 2019年9月号・『REVELATION』の作品情報と評価軸
- BURRN! 2021年2月号・FEST期2作の位置づけと作品比較
- BURRN! 2018年4月号・日本の読者企画に見る来日評価
CONFIDENCE確度
中(medium)
NOTES注意点
当時の日本語誌面では、FESTの来日・新作・歴代メンバーの話題が中心で、長期にわたる作品別の点数や、各ヴォーカリストの貢献を同一基準で比較する材料は限られます。また、FESTの編成は時期によって変動するため、特定のラインナップを恒久的なバンド構成とみなすのは適切ではありません。